第39回東京国際映画祭、インド関連作品を紹介
今回は、インド関連作品として上映される2作品と、あわせて紹介したいバングラデシュ映画1作品をピックアップします。
『青い夜の恋人たち(Lovers in the Blue Night)』
105分/ヒンディー語/2026年/インド・アメリカ
ウィメンズ・エンパワーメント
水害でバングラデシュの故郷をなくしたアミーナは、カリムがゲイと知らず結婚し、ムンバイで暮らしている。ネズミ駆除の仕事に就くカリムは、妻子のいる男へ禁断の欲望を抱く。性サービス業に従事するアミーナは、愛情に飢えているが夫からは応えてもらえない。インドのムンバイを舞台に、婚姻制度や自然災害により浮き彫りになる周縁化された人々が、自らのセクシュアリティや願望と葛藤し、居場所を見つけようとする
上映日時
10月27日(火)13:15~ ※終了済
10月31日(土)16:50~
監督デビュー作『Songs of Forgotten Trees』(2025)が第82回ヴェネチア国際映画祭でプレミア上映され、インド人映画監督として初めて最優秀監督賞。本作も第83回ヴェネチア国際映画祭でNETPAC賞(最優秀アジア映画賞)を受賞。

©Khan & Kumar Media Pvt. Ltd. ©2026 TIFF

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アヌパルナー・ラーイ監督
『紙の花(The Paper Flower)』
75分/タミル語/2026年/インド
アジアの未来
ブックフェアで働く美術家のパラは、かつて想いを寄せたまま離ればなれになってしまったラーダーと偶然に再会する。12年前の学生時代、火事で消失した図書館の救済のため本を寄付する運動をしていた彼は、活動の場でスリランカ難民のラーダーと出会ったのだった。再会を果たしたふたりは、2週間という短いブックフェアの会期中、書物を介して親密さを深めていく。紙のページをめくるごとに初恋の感情が静かに再び花開き、過去と現在の糸が撚り合わさっていく。監督のチェリヤンは撮影監督として長いキャリアを持ち、映画や音楽に関する数多くの著作を執筆している。ちなみに『紙の花』といえば、インド映画史上の巨人グル・ダットの同名作品が想起され、本作にもダットへの言及はあるが、ストーリー自体は全くの別物である。
上映日時
10月29日(木)20:30~ ※QA予定
10月31日(土)16:35~ ※QA予定
今年2026年7月に逝去したチェリヤン監督の遺作。2部とも妻でプロデューサーも務めるプレーマー・チェリヤン氏がQAに登壇予定。

©2026 TIFF

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チェリヤン監督 ©2026 TIFF
『問題だらけの花嫁(The Difficult Bride)』
88分/ベンガル語・英語/2026年/フランス・バングラデシュ・ポルトガル・ノルウェー・ドイツ
コンペティション
バングラデシュのダッカを舞台に、結婚を控えた若い女性が“理想の花嫁”になることを求められ、身体と精神の異常にとらわれてゆく過程を描いた作品。映画は、若い女性ザイネーンが美容サロンで施術を受ける場面から始まる。痩せること、肌を白くすること、美しく着飾ることを家族や周囲から次々と要求されるうち、ザイネーンの精神は変調をきたし、やがて謎めいた花嫁の姿を幻視するようになる。監督のルパイヤット・ホセインが幼少期に母親と通った美容院で耳にした「ここで花嫁が謎の死を遂げた」という都市伝説が、この映画の設定の元になっているという。ボディ・ホラーの形式を用いつつ、女性に対して特定の容姿や規範を強いる家父長制社会を批評する作品である。
上映日時
10月31日(土)21:20~
11月1日(日)18:00~
11月2日(月)14:30~
バングラデシュ・ダッカ出身の女性監督。監督作の『メイド・イン・バングラデシュ』が2022年に日本でも劇場公開された。

©2026 TIFF

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ルバイヤット・ホセイン監督 ©Aurélie Lamachère ©2026 TIFF
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